ボストン・テリア

ボストン・テリア

Boston terrier

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ボストン・テリアは数少ないアメリカ原産の代表的な犬種で、犬種名はボストン市を中心に作出されたことに由来します。そのスタイルはタキシード着たアメリカ紳士のイメージです。

基本情報

体型 ⇒ 小型犬

体高 ⇒ 28~38㎝くらい

体重 ⇒ 7~9㎏くらい

被毛 ⇒ なめらかでつやのある短毛

カラー ⇒ 口先のまわり、目の間、首などに白斑があるブリンドル、シールまたはブラック

原産国・地域 ⇒ アメリカ

寿命 ⇒ 10~14歳くらい

 

ボストン・テリアの歴史

アメリカ原産犬種としては、チェサピーク・ベイ・レトリーバー、アメリカン・フォックスハウンドに次ぐ3番目に古い犬種です。ブルドッグとブル・テリアによって作出された犬種で、当初は現在よりもはるかに大型でボストン・ブルと呼ばれていました。血統の中に潜在する闘犬種の特質を排除するのに苦心して改良をし、小型化するために相当の努力がなされたようですが、小型化になるにしたがって性格が温和になっていったといわれています。

ボストン・テリアの成り立ちの経緯は単純で明確です。
近代のボストン・テリアの基となった犬は飼育者も犬名も明らかなのだそうです。
1865年頃、アメリカのボストン市で、裕福な人々に雇われていた馬車の御者たちが、雇い主たちの飼っていた優秀な犬同士を交配させました。その中で、イングリッシュ・テリアとブルドッグを掛け合わせて誕生したのが『ホッパーズ・ジャッジ』と呼ばれた犬種でした。『ジャッジ』は約13kg以上もの体重があったそうです。『ジャッジ』と『ジップ』の交配により『エフ』が生まれました。『エフ』は『ケイト』と交配されました。なんと、あらゆるボストン・テリアはこの4頭に由来するというのです。
基犬となった『ジャッジ』の特性は近代ボストン・テリアに顕著に現れているといわれています。
その後、1889年頃までに、この犬種はボストン市でたちまち人気を集め、愛好家たちが「アメリカン・ブル・テリア・クラブ」という組合を結成するまでになりました。しかし「ブル・テリア」という名前を使ったことで、本当のブル・テリアの愛好家たちから不評をかってしまいます。結局、発祥地にちなんで「ボストン・テリア」と命名されることになりました。

その後も繁殖家はボストン・テリアの種の安定性を追求しました。初めは色や模様などはあまり重視されていませんでしたが、20世紀前半には、その独特な模様と毛色が優れたボストン・テリアとしての重要なポイントとなりました。ボストン・テリアは急速にアメリカ中で高い評価を得るようになり、20世紀中半にはもっとも人気のある犬種の仲間入りをし、現在でもその人気は不動のものとなっています。

ボストン・テリアは15ポンドと20ポンドを境に3つのサイズに分類されます。
6.8㎏未満、6.8kg~9㎏未満、9㎏~11.35㎏の3サイズです。
小型のものはコンパニオンドッグとして、大型のものは番犬に向いています。

ボストン・テリアの性格・気質

やんちゃで明朗活発、ところせましと部屋の中を駆け回り、そのなんともいえない表情としぐさ、愛嬌で共に住む人を笑顔にしてくれる犬種です。祖先犬は元々、ネズミ捕りを仕事としていたこともあり、逃げるものを追い、捕えることが得意、現在ではその気質は投げたボールを追いかけて持ってくる遊びがとても好きなことに繋がっています。学習能力も比較的高く、顔や表情からは伝わりにくいのですが、飼い主の意思や気分を汲み取ろうとアンテナを張っていて、敏感であり、影響を受けやすい繊細な面を持っているのもこの犬種の特徴です。子供や他の犬と比較的良好な関係を作れますが、番犬としての勇敢さと縄張りへの意識から慣れていない人や犬に吠える個体もときおりいます。
番犬として勇敢にテリトリーを守る性質があります。陽気で利口なので、家族の楽しい一員となります。

ボストン・テリアの飼育

ボストン・テリアは、コンパクトで関節がしっかりとしていて、短い頭部と短い胴体、短いしっぽを持ち、バランスのいい引き締まった体型をしています。ブルドッグに似たつぶれた鼻先と、少し飛び出た大きな眼が特徴です。耳は直立です。

活発な犬種だけに、毎日きちんと運動させ、家族との触れあいを持たせることが必要です。といっても軽めの散歩や、庭で走り回らせて遊ばせるだけで十分です。室外での飼育にはあまり向かない犬種です。たまに、ゼーゼーと苦しそうに息をしたり、いびきをかいたりする犬もいます。鼻先がつぶれているので、激しい運動のあとや、暑い日には呼吸がスムーズにできないので、真夏の日中の散歩や、逆に冬の寒い早朝や夕方などは避けましょう。

ときに興奮しがちな面を持つこの犬種は一旦興奮のスイッチが入ると部屋の中を駆け回り、収まるまで時間が掛かることがしばしばあります。アクセルを吹かすことは得意でも、ブレーキを踏むことが苦手で・・・悪いことではないけれど、チャイムに吠え出すと収まらない、遊びが高じて強いジャレ噛みがでることにも繋がりやすいのは短所です。ブレーキの踏み方を飼い主さんが教え、興奮だけでなく静かに落ち着く時間を意識して作れるよう日ごろからオンとオフを明確に使い分けられるように教えましょう。このしつけは特に小さいお子様がいる家庭では必須です。その愛嬌、しぐさから甘やかしすぎているとアクセルを踏み込むことばかりの暴走犬になり、賑やかな家庭ではなく、ハチャメチャな家庭生活になることもあるので注意が必要です。

ボストン・テリアの被毛・毛色・お手入れ

タキシードを着た紳士のような黒地に白の斑(ボストンカラー)と、断耳された直立耳がアメリカ人の好みに合い、アメリカで特に高い人気を維持しています。
ボストン・テリアの被毛は、ツヤのある短いスムースコートで、毛色はブリンドル、シール、ブラックに規則的なホワイト・マーキングが見られます。
ボストン・テリアの被毛は短いので手入れは簡単です。ただ抜け毛がやや多いので、獣毛ブラシなどで定期的にブラッシングをしてあげましょう。また滑らかな光沢を保つために、運動後などに蒸しタオルで拭いてあげるといいでしょう。耳掃除や歯の手入れも定期的に行います。

ボストン・テリアの健康管理

ボストン・テリアの特徴でもある少し飛び出した眼は、傷つきやすいので注意が必要です。またボストン・テリアは心臓に疾患を持っている場合もあります。
短頭種であるボストン・テリアは、気道が短いため暑さに弱く、夏の日射病・熱射病対策としても、特に水分補給と温度調節が大事です。運動量の少ない室内飼いの場合、あまり水を飲もうとしない場合もありますので水分量の多い食事などで、しっかりと対策をしてあげてください。

また、膝蓋骨脱臼も多いため、体重管理も重要です。

 

 

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