ボーダー・コリー

ボーダー・コリー

ボーダー・コリー

Border Collie

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ボーダー・コリーといえば、シープドッグとして「羊を統率する技術においてボーダー・コリーに勝る犬はない」といわれるほど名高い犬種です。ラフ・コリーのような華やかさには欠けますが、非常に知能の高い犬種です。

基本情報

体型 ⇒ 中型犬

体高 ⇒ 53㎝くらい

体重 ⇒ 20㎏くらい

被毛 ⇒ ラフとスムースの2種類

カラー ⇒ あらゆる毛色

原産国・地域 ⇒ イギリス

寿命 ⇒ 10~14歳くらい

 

ボーダー・コリーの歴史

イギリスの牧羊犬の中で最も作業能力が高いボーダー・コリーの祖先犬は、8世紀頃、スカンジナビア半島のバイキングによってスコットランドに渡り、そこでトナカイの牧畜犬として使われていた犬だとされています。
その後、土着の牧羊犬やラフ・コリーの祖先犬と交配して現在のボーダー・コリーの姿になりました。ラフ・コリーはその美しいスタイルでショー・ドッグの道を選択したのに対して、ボーダー・コリーは牧羊犬としてあまりに優れていたため、作業能力だけが重視されたので、都市生活者や国外で知られるようになるには時間がかかりました。ボーダー・コリーが主要国の犬種団体に公認されたのはつい近年のことです。近年になってワーキングなどの競技大会でボーダー・コリーが活躍して、その人気に押されて公認したのです。

1世紀以上に渡って作業能力のみを重要視しながら交配を繰り返してきたボーダー・コリーは、その成果もあって今日では、牧畜犬の中で最も優れた犬種のひとつといわれています。
19世紀のイギリスでは、牧羊・牧畜のやり方はさまざまで、それに伴っていろいろな犬種が活躍していました。その中から、元来家畜の周りを回って群れを追い立て、羊飼いの方へ誘導するといった能力に優れた犬たちが現れました。このような犬たちには騒々しいタイプが多く、時には家畜を軽く咬んだり吠えたりしながら誘導するのを常としていました。そのうちに、羊飼いたちの中で、どの犬がもっとも牧畜犬として優れているかという競い合いが始まり、1873年、最初の牧羊犬競技会が開かれることになりました。
この時の競技会に出場して目を見張る活躍を見せた「ヘンプ」という名の犬が、後のボーダー・コリーへとつながっていくことになります。「ヘンプ」は吠えたり家畜を咬んだりせずに、目で睨みをきかせて怯えさせることで家畜を誘導させていました。この競技会での活躍によって、「ヘンプ」は後に“ボーダー・コリーの父” といわれるようになります。
ボーダー・コリーは現在でも牧羊犬としてすばらしい能力を発揮し、家畜をコントロールする技術はトップクラスです。羊の群れは牧羊犬が2~3分、目を離すと収拾がつかない状態になると言われていますが、ボーダー・コリーは頭を低く下げた独特のポーズで羊に近づき、羊の目をにらみつけて静止させ、群れを維持する能力があります。その能力は「ボーダー・コリーに勝る犬はいない」とさえ言われるほどです。

犬種名のボーダーは国境を意味しますが、かつてスコットランドの地はイングランドから見ると「国境の向こう」であったとする説や、スコットランドのボーダーズ州に由来するという説などがあります。

ボーダー・コリーの性格・気質

トレーニングのしやすさ、命令した作業を確実にこなす能力、保護すべき羊に対する情愛の深さ、緊急時の的確な判断力、機敏な行動など、牧羊犬に必要な資質のすべてを高度に備えた犬種です。
イギリスの牧羊犬の中で最も作業能力が高いといわれ、賢く注意深いので、しつけや訓練も覚えが良く、とても扱いやすい犬種です。従順で大変頭がよく、エネルギーに満ち溢れています。信頼関係を深めるためにも、毎日知的好奇心を満たすような運動をさせてあげましょう。
興味を持った他の犬や動物を、気のすむまでじっと見ていたり追いかけたりするのが好きなので、時には彼らを恐がらせてしまうといったこともあるようです。見知らぬ人に対しては一線を引いているようで、あまり自分から近づいていこうとはしません。見るからに聡明で、適度な警戒心があり、なおかつ知的好奇心に溢れています。
ボーダー・コリーは非常に知性が高く、状況判断に優れているので、しつけはもちろん、トレーニングの飲み込みも早いです。無邪気で人懐っこく、人間に対して攻撃的になることはまずありません。また飼い主に極めて忠実で、子供とも仲良く遊びます。

ボーダー・コリーの飼育

ボーダー・コリーは筋肉が発達していて、バランスのいい体格をしています。類まれなる運動能力を持っていて、フリスビーなどの競技大会では常に上位に入る犬種です。
大変活動的なので、運動不足にならないよう、知性と運動能力に見合ったトレーニングや運動をさせてあげましょう。あらゆる犬種の中でも、ボーダー・コリーほど作業意欲のある犬種はいません。この犬種には、何か毎日続けられる仕事のようなもの、特に頭と体の両方を使う作業を与えるとよいでしょう。
ボールを投げてとりにいかせるなどの運動をして、散歩は1時間程度、自転車を使ってたっぷりと、朝と夕方の2回行うのが理想です。

温暖な地域からある程度涼しい地域では屋外で飼うこともできますが、やはり室内で家族と共に過ごさせる方がよいでしょう。ただ、アパートなどの狭いスペースではなく、ある程度の庭など、動き回れるスペースを確保しておくことが必要です。きわめて活動的な犬種なので、都市部における飼育には馴染まない点も多くあります。この犬種の行動欲求に見合う刺激を与え続けることと、この犬種の知能に見合うトレーニングが必須だと考えられます。

ボーダー・コリーの被毛・毛色・お手入れ

直立か半直立の耳と、長く飾り毛のあるしっぽを持っています。
ボーダー・コリーの被毛は長く豊富なダブルコートで、入念にブラッシング、コーミングをしてあげましょう。換毛期には特に手入れをしてやり、死毛をしっかり取り除いてあげましょう。毛色はブラック&ホワイトをはじめ、たくさんの毛色があります。顔や胸、足やしっぽの先に白い斑があります。
シャンプーや歯、耳の掃除も、必要に応じて定期的に行います。

ボーダー・コリーの健康管理

素晴らしい運動能力を持っているので、つい熱心にトレーニングしたり競技に参加したりしたくなりますが、日本の場合、普段は殆ど運動をしない環境で、休日だけアジリティーなどの激しい運動をさせてしまう事が原因で、年をとっての関節症や椎間板ヘルニアなどを患うケースも多いようです。特に食欲旺盛な訳ではありませんが、股関節形成不全や離断性骨軟骨炎などが多い事もありますので、体重の管理と適度な運動でしっかり筋肉をつけてあげる事が必要です。
また水晶体脱臼やコリー眼異常など、先天的な眼の疾患が多い犬種です。皮膚疾患や眼疾患にも注意を払いましょう。

 

 

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