ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザー

Miniature Schnauzer

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シュナウザーのサイズ別3犬種の中で、もっとも小さく最も新しい犬種です。近頃の流行犬に比べると地味かもしれませんが、「質実剛健」がシュナウザーの味わい深さだといわれています。

基本情報

体型 ⇒ 小型犬

体高 ⇒ 30~35㎝くらい

体重 ⇒ 7㎏くらい

被毛 ⇒ 密集した下毛と、硬くてワイヤーのような上毛の二層構造

カラー ⇒ ソルト&ペッパー、ブラック、ブラック&シルバー

原産国・地域 ⇒ ドイツ

寿命 ⇒ 14歳くらい

 

ミニチュア・シュナウザーの歴史

シュナウザーにはそのサイズによって、ジャイアント・シュナウザー、スタンダード・シュナウザー、ミニチュア・シュナウザーの三種類がいます。一番小型のミニチュア・シュナウザーは、スタンダード・シュナウザーとアーフェン・ピンシャー、ミニチュア・ピンシャーを交配して作出したものです。
シュナウザー種の中でもっとも人気のあるミ二チュア・シュナウザーは、19世紀後半に農作業やネズミ捕りのためにドイツで作られました。
ドイツでは口ひげを“シュナウツ”といい、犬種名はこの犬の口ひげに由来するものです。ドイツでは「ツベルグシュナウツァー」と呼ばれています。
もともと農場に出没するねずみを捕る用途の犬で、ひげや眉毛は追い詰められたねずみの反撃から顔を守るために残されたものだそうです。小型ながら体力があり、かなり広い範囲の農地の見張りが出来ました。

ミ二チュア・シュナウザーはスタンダード・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーがアメリカに渡ってからずいぶん後にアメリカに渡ってきました。しかし、第二次世界大戦から数年後には、ミニチュアの人気はスタンダードやジャイアントをはるかに超えるまでになりました。現在もその人気は衰えることなく、聡明で機敏なペットとして、またショードッグとして幅広く活躍しています。

ミニチュア・シュナウザーの性格・気質

ミニチュア・シュナウザーは、遊び好きで、好奇心が強く、警戒心がありながらも勇敢で、愛情深く、「もっとも人気のあるテリア種」の座にふさわしい犬種といえます。一方で感情表情が顔に出にくく、さらに眼、口周りを覆う被毛や短い尾が輪を掛けて、何を考えているか相手(人、他の犬)には「分かりづらい」のもこの犬種の特徴の一つといえます。
ミ二チュア・シュナウザーはマナーのよいペットで、いろいろなことに参加することを好みます。他のシュナウザーと比べると支配欲が少なく、他のテリア種よりは犬に対してそれほど攻撃的ではありません。追いかけることを好みますが、他のテリア種と比べると動物との相性はよいでしょう。頑固な一面も持っていますが、聡明で従順です。また、自我が強いので、信頼関係をしっかりと構築して、ストレスを溜め込まないようにしないと、よく吠える神経質な犬種になってしまうので、気をつけましょう。
ミニチュア・シュナウザーは飼い主に対して非常に強い忠誠心を持っていて、なおかつ慎重で注意深いので、番犬に適しています。また攻撃的ではないものの、いざという時は向かっていく勇気も持っています。天候などの環境の変化にも耐久力があり、家庭犬として世界的に人気が高いです。
時間通りの規則正しい生活を何よりも愛します。

ミニチュア・シュナウザーの飼育

「何を考えているか分かりづらい」のがこの犬種愛好者にとっては最大の魅力ともなることもあるミニチュア・シュナウザー。機敏に動くネズミを捕えるための能力があるだけに、毎日の知、体力的な発散と精神面の充実を欠かすと、ストレスを溜めてしまい、人や他犬に吠えることや、攻撃的な行動が出やすくなることもあります。コマンドエクササイズや宝探しゲームで頭を使わせ、ボール投げなどで体力発散させてあげるとよいでしょう。活発な犬種ですが、運動としては散歩をしたり、庭で遊ばせてあげたりすれば十分です。温暖な気候の地方なら屋外での環境に堪えられる体をしていますが、室内で家族のそばで過ごさせるのが理想的です。家族に対しては無邪気で甘えん坊なので、しっかりコミュニケーションをとって、いっしょに遊んであげましょう。
小さいころから他犬や人との触れ合いの機会を多く持たせ飼い主以外の他者と楽しくコミュニケーションを取ることをし、飼い主だけに依存させず他者との関係を楽しめるように育ててあげることが必要です。表情からは「何を考えているか分かりづらい」ため、愛犬のちょっとした表情の変化に気づける飼い主になれるよう注意深く「見る」癖をつけておくことも大切です。
規則正しい生活をこよなく愛するこの犬にとって、平穏な日常生活を乱す、ルーズな生活や非日常的なイベント、大騒ぎする子供などは大嫌いです。そのことをよく理解して生活を組み立ててあげましょう。

ミニチュア・シュナウザーの被毛・毛色・お手入れ

シュナウザーの最も特徴的な点は、濃い眉毛と長い口ひげです。トリミング次第で様々な風貌に変化しますが、眼におおいかぶらんばかりの眉毛と、豊富に伸びた口ひげが基本的なスタイルとなっています。
ミニチュア・シュナウザーの毛色は、ソルト・ペッパー、ブラック、ブラック・シルバー、ホワイトがあります。ソルト・アンド・ペッパーの被毛色は異なる色の毛が混ざって生えているのではなく、1本の毛が明暗の縞模様をなしています。子犬の毛色は、成犬よりも濃いのが特徴です。
シュナウザーの被毛は針金状で、手入れを怠ると毛がもつれてしまいます。皮膚のマッサージなども兼ねて、毎日クシでとかしたり、ブラッシングしてあげるとよいでしょう。週に1〜2回のコーミングと2〜3カ月に一度のトリミングやクリッピング(バリカンで毛を刈ること)を行ってください。ショー用の犬としてはストリッピング(手で毛を抜くこと)をするのがよいでしょう。眼や皮膚の疾患を予防する意味でも、眉毛を先の丸いハサミなどで慎重に整えて、食後はヒゲをきれいにしてあげましょう。シャンプーも月に2、3回程度定期的にしてあげて、タオルで水気をとって、ドライヤーでしっかり乾かしてあげましょう。

テリア犬種に属されていますが、体高と体長が同じぐらいのスクエアタイプの体型で、がっしりとした骨格と引き締まった筋肉を持っていて、大きさの割には体重も重めです。動きも機敏で、3種類のシュナウザーの中では最も美しいスタイルをしています。濃い眉毛の奥で光るくぼんだ暗褐色の眼に理知的な印象があります。自然の状態では耳は垂れているが断耳して立耳にすることがあり、尻尾は出生直後に断尾されます。

ミニチュア・シュナウザーの健康管理

遺伝性眼科疾患(進行性網膜萎縮症、若年性白内障)の可能性が高いとも言われています。眼検診を受けておくと安心です。尿石症、停留睾丸 レッグ・カルベ・ペルテス病(大腿骨の骨頭が変形し、壊死する)も時折見られます。
外耳に毛が生えていて外耳炎になりやすくなる傾向がありますから、メンテナンスはしっかりとおこないましょう。

 

 

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