フラットコーテッド・レトリーバー
Flat-Coated Retriever
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被毛が体表に添ってフラットであるため、フラットコーテッドと命名されました。レトリーバー犬種の中で最も足が速く、水中での回収作業にも優れ、水辺猟における万能犬といわれています。
基本情報
体型 ⇒ 大型犬
体高 ⇒ 59~62㎝くらい
体重 ⇒ 27~36㎏くらい
被毛 ⇒ 中毛
カラー ⇒ ブラック、レバー
原産国・地域 ⇒ イギリス
寿命 ⇒ 10~14歳くらい
フラットコーテッド・レトリーバーの歴史
20世紀初めまで、フラットコーテッド・レトリーバーはイギリスで非常に高い人気を保っていたのですが、この犬種と同じ用途のラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーが出現したことによって、繁殖数が激減し絶滅の危機になりました。現在のフラットコーテッド・レトリーバーは第二次世界大戦の戦渦を逃れガンドッグとして実猟に用いられていた数少ない犬の子孫であるといわれています。
実猟ではいばらの茂みや冷たい水を恐れず、獲物を傷つけずに運搬することが出来る大変優秀な猟犬です。
フラットコーテッド・レトリーバーの性格・気質
気立てがよくて社交性があり、陽気でやさしく、攻撃性が低くて賢く、しつけの飲み込みもとても早いです。子供たちの乱暴なボディタッチや奇声、唐突な動きなどに対しても寛容性が高く、よほどのことがなければ怒りません・・・レトリーバー系人気2犬種であるラブラドールとゴールデンを足して2で割ったような性格だといわれ、 さまざまな犬種の中でももっとも忠実で献身的、家族に笑顔と癒しをもたらす人間のパートナーとして折り紙つきの理想犬種です。
しかし個体差はありますが他のレトリーバー種同様、子犬の時期はやんちゃで運動量も豊富活動的なため初心者は手を焼く事もあります。無邪気で、悪意なくいたずらをしてしまいますが、他のレトリーバーと同じように、それを過ぎると急激に落ち着くようになります。
しつけもしやすく、飼い主や家族にはよくなつくので、室内でも飼えます。
非常に感受性が強く、しつけなどの訓練での学習能力も高い犬種です。尻尾を盛んに振る姿がこの犬種の特徴となっています。活発に遊んだり、鳥やものを取って帰ってくるのが大好きな犬種です。屋外ではあちらこちらを動き回りますが、家の中では比較的おとなしくしています。しかし、行儀よく過ごさせるために、毎日適度な運動をさせるようにしましょう。
フラットコーテッド・レトリーバーの飼育
番犬適性の低さ、人や他の犬への当たりのよさ、しつけのしやすさ、家族のパートナーとして理想的な気質を持っています。持っているエネルギーを毎日の生活で発散することができていればその性格は折り紙つきです。レトリーブ(取りに行って持ってくる)を仕事としていた犬種ならばそれを活かさない手はありません。ボール投げ、オモチャ遊びは教えなくてもできる犬種です(飼い主がやり方を覚える必要はあり)。散歩だけで満足させようとしても無理、好きな遊びを十分に取り入れることで飼い主は疲れず、犬は大満足できるでしょう。そうすれば家の中での破壊行動をする必要もなくなります。可愛がる前に、しつける前にまず発散を。尻尾を盛んに振る姿が愛らしいと思えるためには毎日の発散が欠かせません。
家族との交流の中で飼われてきた犬種なので、通常は家の中で過ごさせて、屋外で遊ばせるというスタイルが理想的です。
フラットコーテッド・レトリーバーは水中での運動も得意なので、夏場は水遊びをさせるのもいいですが、真夏の暑い日は、熱中症にならないように陸上での運動は朝か夕方がいいでしょう。
フラットコーテッド・レトリーバーの被毛・毛色・お手入れ
フラットコーテッド・レトリーバーはその名の通り、体表に沿うようにフラットに生えています。光沢のある適度な長さの被毛で毛色はブラック、レバーの単色です。
フラットコーテッド・レトリーバーのツヤのある滑らかな被毛には毎日のブラッシングが欠かせません。また必要に応じて蒸しタオルか絞ったタオルで拭いてやり、シャンプーも定期的に行いましょう。タオルで水気をとったあとに、ドライヤーでしっかり乾燥させることを忘れずに。大きな耳も清潔を保ってあげるよう にしましょう。
フラットコーテッド・レトリーバーの健康管理
他のレトリーバー種同様股関節形成不全がみられます。迎える前に股、膝関節検査を行っておくといいでしょう。皮膚疾患 進行性網膜萎縮症、てんかんもみられます。シニア期以降でも続く食欲の旺盛さと運動量の減退から糖尿病になるケースもあるため食事量の管理は必須。シニア 以降の肥満、糖尿病は飼い主の日ごろからの管理である十分にコントロールできます。
健康な犬種ですが、皮膚疾患になることもあるので、毎日触れあって早期発見してあげましょう
股関節形成不全や、大型犬特有の成犬になってからの骨や関節系の病気が多い犬種ですので、しっかり筋肉を付けてあげる事や太り過ぎない生活が大切です。
健康な体の基本は、食生活と運動です。好奇心旺盛な犬種ですので、食欲も旺盛です。ついついおやつを与えすぎは厳禁です。