イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンド

Italian Greyhound

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「イタリア・ルネッサンスの誇り」と言われる犬種で、16世紀のイタリアを中心とする南ヨーロッパ、トルコで絶大な人気を集めていたとされ、当時の著名な画家による王侯貴族の肖像画に頻繁に描かれています。小型ですが、ミニチュア・サイトハウンドとしての特徴である洗練さや気品を十分に兼ね備えていて、光沢のある短く滑らかな被毛が美しい犬種です。通称“イタ・グレ”

基本情報

体型 ⇒ 小型犬

体高 ⇒ 32~38cmくらい

体重 ⇒ 3~5㎏くらい

被毛 ⇒ 短毛

カラー ⇒ ブラック、グレー、イエロー

原産国・地域 ⇒ イタリア

寿命 ⇒ 12~14歳

 

イタリアン・グレーハウンドの歴史
~「イタリア・ルネサンスの誇り」といわれる犬種です。~

原産地はイタリアですが、小型のイタリアン・グレーハウンドは、古代エジプトでファラオの宮廷に既に存在していた小型のグレーハウンドの末裔だといわれています。たくさんの花瓶や器の絵からこの犬種が、ギリシアを通り、紀元前5世紀初期にイタリアに渡ってきたことが分かります。
この犬種が最も発展したのはルネッサンス時代の貴族の宮廷です。イタリアン・グレーハウンドの絵が偉大なイタリアの巨匠や外国の巨匠の描いた絵画の中に出てくるのは珍しくないことです。特にイタリアの王室に大切にされていたといわれています。

この犬種がイギリスに渡ったのは17世紀のことで、イタリアと同じように王室や貴族の間で人気が高まりました。ビクトリア女王の時代には最高の人気を誇っていました。しかし、その後頭数はだんだんと少なくなり、第二次世界大戦後にはイギリスから消えてしまったのではないかと思う程減少してしまいました。幸いにもこの犬種は1800年代にアメリカに持ち込まれており、少数ながら血統が良質だったので、後にヨーロッパでのこの犬種の復活に一役買うことになりました。
イタリアン・グレーハウンドの容姿や身のこなしはとても優雅で、ビクトリア女王のみならず、ローマ帝国の支配者や古代エジプトのファラオ、ロシア帝国のエカテリーナ女帝など、世界各国の王族たちを魅了しました。 現在、イタリアン・グレーハウンドは世界各国で人気犬種の地位を確立し、我が国においても徐々にその地位を固めようとしています。

イタリアン・グレーハウンドの性格・気質
~陽気で、愛情豊かで、従順です。~

「イタリアン。グレーハウンドは、大きな高性能エンジンと超軽量ボディをもったスーパーカー」と表現する方がいます。早く走るためのボディスタイルの維持は、適度にハードな運動量によって形成され、穏やかで落ち着いた性格も十分な体力の発散によって生まれます。イタリアン・グレーハウンドとの散歩をひとつのスポーツのように楽しんでもらったほうがいいかもしれません。ただし、コンパクトなサイズに適した十分な猟の運動なので、大型犬の運動量と比較すれば、ハードすぎるものとはいえないでしょう。
グレーハウンドの名に恥じず、走るのは速く、走るものを追跡する本能が健在で、飛び跳ねたり走り回ることが大好きなので、散歩や自由運動の時には注意が必要です。頭部が細く、首輪やリードが抜けやすいので、道路を歩かせるときには緩んでいないか必ずチェックするようにしてください。
毎日十分に体を動かす散歩が無理だとしても、毎日の運動として、室内を歩かせたり、ゲームなどをして遊ばせたりしたほうがいいでしょう。

非常に感受性が強く、物静かでおとなしく温和です。べたべた抱かれたり、必要以上に可愛がられるよりも、居心地の良い静かな場所で過ごすことを好みます。
見知らぬ人には距離を置いて近づこうとしませんが、家族に対しては忠実で献身的に接します。

イタリアン・グレーハウンドの飼育
~居心地のよい静かな場所を好みます~

寒さに弱いので、屋外での飼育はおすすめできません。基本的には運動や日光浴を除いては室内で飼う犬種です。真冬には人の暮らす室内で過ごさせてあげてください。ケージの中にも毛布など潜って暖まることができるものを敷いておいてあげて、さらに小さなペットヒーターがあれば完璧でしょう。可愛いい洋服を着せてあげてもいいですね。

子どもや他の犬やペットとも仲良く出来る犬種です。あまりにもおとなしいので、乱暴や犬や子どもに怪我を負わされることもあるくらいです。

一般に“細くて長いものは折れやすい”ですが、イタリアン・グレーハウンドの足も細くて長いので骨折しやすいといわれています。しかし、特にこの犬種が弱いというよりは、飼い主側の注意が必要だということです。つまり、足が速く、ジャンプ力も強いので、飼育スペースに危険なものを設置しないことが重要です。例えば、格子状のサークルから出ようとジャンプし、細くて長い足が隙間に挟まるとか、いすやベッドから飛び降りたとき障害物につまずき転倒するなど、事故が起きないように飼い主側で注意する、または環境を改善すれば事故は起きないはずです。

イタリアン・グレーハウンドの被毛・毛色・お手入れ
~優美なスタイル、短い被毛がサテンのようです。~

小さい頭部とアーチする首から背、しまったウエスト部に細く長い肢、鞭のような尻尾、スクエアで細身の体形が高い人気を得ています。普段少し垂れている耳は、緊張すると立ちます。
一般的な毛色はグレーが有名ですが、そのほかにもブラックやイエロー(イザベラ<薄い栗毛色>)など基本的にどんな毛色も認められています。ただし理想は単色で、原則としてホワイトの部分は胸と足のみです。

光沢のある短く滑らかな被毛が美しいのですが、寒さには弱いので室内飼育が原則です。抜け毛は少なく体臭はありません。必要に応じて絞ったタオルや蒸しタオルで体を拭いてあげ、時々マッサージを兼ねてブラッシングをして抜け毛を取り除く程度で十分です。
見かけは華奢ですが、無駄吠えは少ないですが、体格の割に意外にも吠え声は太いです。
定期的に歯を磨いてあげることもオススメします。

イタリアン・グレーハウンドの健康管理

比較的丈夫な犬種だといえますが、被毛が短く蚊に刺されやすいのでフィラリア感染症の予防は欠かせません。
“イタリアン・グレーハンドの飼育環境”の項目のところでも触れましたが、骨が細くて華奢なわりに激しく動き回るので、脚や尻尾を骨折しやすいため、注意が必要です。
他には、てんかん、膝蓋骨脱臼、進行性網膜萎縮症などの病気に気をつけなければなりません。股関節の検査と目の検査は定期的に受けたほうが良いでしょう。
四肢の骨が非常に細いので、骨を丈夫にするための食事のバランスやカロリーを考え、体重管理をしっかりと心掛けましょう。過食に気をつけて1日1~2回、栄養バランスのとれたものを与えてください。身体を触ったときに肋骨が皮1,2枚を挟んで触れる程度に保ってあげてください。

 

 

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