シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグ

Shetland Sheepdog

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犬種名はイギリス・スコットランド北西部シェットランド島に由来し、一般に“シェルティ”と呼ばれています。小型で長毛の優美な牧羊犬です。知性と理解力の高さには定評があります。

基本情報

体型 ⇒ 中型犬

体高 ⇒ 35~41cmくらい

体重 ⇒ 6~7㎏くらい

被毛 ⇒ まっすぐな粗い長毛で、首の周り、胸、前脚の後ろ側に飾り毛がある

カラー ⇒ セーブル、トライカラー、ブルーマールなど

原産国・地域 ⇒ イギリス

寿命 ⇒ 13~14歳

 

シェットランド・シープドッグの歴史
~シェットランド島は厳しい環境の孤島です。~

シェットランド諸島は牧草地の少ない岩地の孤島で、気候条件も厳しく家畜の飼料も不足する環境なので、ここで飼育される牛・馬羊も小型です。どうやらこの時で生まれたシェットランド・シープドッグもこの島の環境に適応して小型化したと考えられています。
祖先はコリーと同じであろうということは想像できるような外見ですが、実は小型のコリーが作り出されてから、大型に改良したのがコリーで、より小型に改良したのがシェットランド・シープドッグなのです。
そのような事情もあり、小型のコリーと位置付けられるシェットランド・シープドッグはサイズが重視されます。各国の犬種団体が理想サイズを定めていますが、国によって開きがあります。
ちなみに日本では、理想体高はオスで37㎝、メスで35.5㎝、33㎝未満や40.5㎝を超えるものは極めて好ましくないとされています。

~本当は知性的で理解力のある犬種なのです。~

日本で「名犬ラッシー」が流行したとき、住宅事情によってコリーの飼育を断念した家庭が、シェットランド・シープドックの登場で大喜び、一大ブームとなり「シェルティー」の愛称で親しまれました。
しかし、本来温厚で陽気で、健康的だったシェットランド・シープドッグは、乱繁殖の結果、臆病で無駄吠えの多い性格の犬が増え、関節などに遺伝の病気を抱える犬種になってしまう時代がありました。
しかし、ブームが去りようやく最近本来のシェットランド・シープドッグに戻ってきたようです。

シェットランド・シープドッグの性格・気質

もともと牧羊犬でネズミを駆除していたシェットランド・シープドッグは、機敏で活発、運動能力が優れています。明るく従順で、賢さもあり、忍耐強い上にとてもタフな犬なので、厳しい訓練にもしっかりと耐えてくれます。外見はコリーによく似ていますが、コリーよりも運動量が多く、活発です。
シェットランド・シープドッグは非常に明るくて感受性が強い犬種です。家族に対して献身的な愛情を寄せてくれます。温厚で優しく、飼い主に対してとても従順で情愛に溢れています。賢く、理解力もあり、温和で遊ぶことが大好きで、利発でしつけもしやすく、よく遊び、よく学ぶ素晴らしい家庭犬となります。
ただ、内気な面も持ち合わせており、しばしば見知らぬ人に対して臆病になったりします。牧畜犬としての本能から、比較的よく吠える習性も持っています。

シェットランド・シープドッグの飼育

性格のよさ、服従訓練性の高さを併せ持ち、散歩もグイグイと引っ張るより飼い主の近くを歩く適性に優れているシェットランド・シープドッグはその大きさも含めて初心者、高齢者の方にも比較的向いている犬種です。
シェットランド・シープドッグはもともと牧羊犬なので、たくさんの運動量が必要なタイプです。しっかり散歩を行うようにしましょう。また散歩だけでなく、様々な運動をして、全身を使うように心がけましょう。ボール投げやオモチャ遊びなど人間が楽な発散方法を見つけることも大切かもしれません。首周りの飾り毛を守るために、リードはチェーンタイプにするといいでしょう。
温暖な地域であれば屋外で過ごさせることもできますが、家族と一緒にいることが大好きな家庭犬なので、離れて過ごさせることは避け、家の中で一緒に暮らすことをおすすめします。

シェットランド・シープドッグの被毛・毛色・お手入れ

被毛は長くて粗い上毛と、密生した柔らかい下毛のダブルコートで、毛色はセーブル、トライカラー、ブルーマール、ブラック&ホワイトなどがあります。
シェットランド・シープドッグは、被毛が長いので、日頃のブラッシングが大切になってきます。毛玉やほつれをよく取り除いてピンブラシなどをつかってブラッシングしてあげましょう。毛玉は放っておくとノミや寄生虫の原因になります。
シェットランド・シープドッグの特徴である首周りの飾り毛は、オスの方が多いです。飾り毛のある首周りや前肢などはクシで整えて、シャンプーも月に1度は必要です。よくすすいでタオルで拭いたあとにドライヤーでしっかり乾燥させましょう。また定期的に専門のトリマーにトリミングをお願いするといいでしょう。

シェットランド・シープドッグの健康管理

フィラリア予防の際イベルメクチン(薬)を投薬すると命に関わるので注意が必要です。
気をつけたい病気としては、皮膚病や外耳炎があります。また、コリーアイや白内障の心配もあるので眼科検査もおこないましょう。
また股関節形成不全、関節炎・アトピー性皮膚炎などが多いといわれていますが、肥満が目立つ犬種です。
体重の増加は、関節に大きな負担を与えますし、たんぱく質の取り過ぎや、質の悪いたんぱく質の摂取は、アトピー性皮膚炎を誘発します。食事の管理、おやつを与えすぎないように気をつけましょう。
食事と運動は、健康的な体つくりの基本です。
飼い主さんの心がけ次第で、病気の発症率も症状の重さも違ってきます。

 

 

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