ノーフォーク・テリア

ノーフォーク・テリア

Norfolk Terrier

⇒子犬情報はこちら

コンパクトな体型でありながら狩猟の素質と冷静な気質を備え、穴に逃げ込んだ獰猛な獲物をひるむことなく追跡する農場の万能犬、「原野の小悪魔」とも呼ばれる古くから飼育されるテリアです。
表情豊かで愛嬌があり、“小さないたずらっ子”です。

基本情報

体型 ⇒ 小型犬

体高 ⇒ 25~26cmくらい

体重 ⇒ 5~6㎏くらい

被毛 ⇒ 針金状の硬い直毛が、ボディに密着している

カラー ⇒ レッド、ウィートン、ブラック&タン

原産国・地域 ⇒ イギリス

寿命 ⇒ 13~14歳

 

ノーフォーク・テリアの歴史

ノーフォーク・テリアは、19世紀後半イングランド東部のノーフォーク州の州都ノーリッチ市で、小型で丈夫で猟欲に富んだ犬を作出する目的で作られた、穴に逃げ込んだキツネや穴熊などを捕殺する狩猟犬です。テリア種の中でも特に小さく、体高が低くなっています。しかし、大型のテリアに遜色ない体力と、どんな天候にも耐えられる被毛を持っています。狩猟によって出来た傷跡はテリアの勲章として扱われます。
ノーフォーク・テリアは、ノーリッチ・テリアと同じ歴史をたどっていますが、どちらが先に出てきたのかははっきりしていません。この二つの犬種は当時、同じ犬種として扱われていましたが、垂れ耳タイプと立ち耳タイプが出現するようになります。立ち耳なのがノーリッチ・テリア、垂れ耳なのがノーフォーク・テリアで、それ以外部分はほぼ同じです。現にノーフォーク・テリアという犬種は1965年にイギリスでやっと公認され、立ち耳タイプをノーリッチ・テリアとして、垂れ耳タイプをノーフォーク・テリアとして別々に登録しました。それまでは垂れ耳のノーリッチ・テリアとして扱われていました。
狩猟犬として使われることがほとんどなくなった現在では、愛玩犬として飼われていますが、狩猟犬としての気質は失っていません。

ノーフォーク・テリアの性格・気質

ノーフォーク・テリアは向こう見ずでけんか好き、勇敢で探索好き、さらに独立心が旺盛で頑固、と典型的なテリアの性質を十二分に受け継いでいる犬種です。 とにかく狩りをすることや冒険すること、さらに穴を掘ることが大好きで、狩場では「デーモン(悪魔のような犬)」と呼ばれるほど獲物に対して執念深く追かけていきます。かなり活動的な犬種なので、安全な場所での十分な運動が必要です。大変頭がよく、人々に対しても愛想よく振る舞いますが、こうと決めたら 絶対に譲らない意志の強さも持ち合わせています。
テリアらしく明るく活発ですが、好奇心旺盛なので、興味があるものを見つけると周りが見えなくなることもあります。遊びが好きなので、遊びを交えたしつけを行えば、頭は賢いのですぐに覚えます。小型ながら怯えることがなく勇敢です。恐れをしらず、独立心が強いが、人と一緒にいることが好きで、子供やほかのペットたちにも寛容です。
何にでも好奇心を持って遊びにつなげていける探究心旺盛な犬です。暇さえあれば何か楽しいことはないか探し回るタイプなので、見ていても飽きませんし、留守番もちょっとした知育トイを渡しておけば、大丈夫です。
また、ノーフォーク・テリアは、愛情表現が豊かで飼い主のことが大好きな犬種です。
飼い主に褒められることが、何よりも喜びを感じる犬種なので、しつけも比較的にスムーズに行っていけます。テリア種は、しつけが難しいのでは?と思ってしまうかもしれませんが、ノーフォーク・テリアの場合には違います。

ノーフォーク・テリアの飼育

生まれつき番犬としての犬種なので、知らない人が吠えて知らせてくれるでしょう。
愛玩犬としてではなく、番犬としても活躍してくれる犬種がノーフォーク・テリアです。
ですが、優秀な番犬として活躍してくれるというわけではありません。
人懐っこい性格をしているので、有能な番犬となるわけではありませんが、番犬としても活躍してくれる可能性もあります。
一方で生まれつき番犬として活躍していた犬種なので、無駄吠えが多い犬種になります。
無駄吠えが多いので集合住宅であるマンションでは向いていない犬種だと言えます。
もし、集合住宅であるマンションで飼いたいと思うのでしたら、しっかりと無駄吠えのしつけは絶対にしましょう。

ノーフォーク・テリアには毎日屋外で十分運動をさせる必要があります。適度な散歩や活発に動き回れるゲームなどを取り入れるとよいでしょう。特に狩りや探索を好むので、足場のよい安全な場所で何かを追いかけたり探させたりといった運動をさせると喜んで熱中します。 小型ながらスタミナがあるので、いっしょに遊んであげる時間を作ることも大切です。

温暖な地域であれば屋外で飼育することもできますが、できれば家族とともに室内で過ごさせてあげるのが理想的です。飼い主や家族との交流が何よりも大切だと感じているので、ノーフォーク・テリアが眠るときには家族が誰か一人一緒に寝てあげるのが望ましいです。
あまり構ってあげられないという人は、ノーフォーク・テリアの飼い主として向いている人ではありません。

ノーフォーク・テリアは、テリア種の中でもしつけがし易い犬種になります。
飼い主から褒められることに非常に関心がある犬種なので、性格をよく理解しておけばしつけはスムーズに行っていけるでしょう。しつけを行っていく際に、少しでもリードを放したりしてはいけません。
リードを放してしまうと、駈け出していってしまいどこかへ行ってしまうからです。
リードを放してというのは難しい犬種だということも理解しておく必要があります。

ノーフォーク・テリアの被毛・毛色・お手入れ

ノーフォーク・テリアの被毛は、あらゆる天候に耐えられるダブルコートで、毛色はレッド、ウィートン、ブラック&タン、グリズルなどがあります。
ノーフォーク・テリアの被毛は、毎日スリッカーブラシやコームを使ったブラッシングが必要です。
ブラッシングはただ単に被毛を美しく保つためだけに行うのではありません。
ブラッシングを行うことによって、血行が促進されるので皮膚病の予防にもつながります。
犬は人間とは違い皮膚病になりやすい体質をしているので、頻繁にブラッシングを行うのは愛犬を守ってあげる行為であることを理解しておきましょう。
シャワーは月に1回程度を目安として行っていきましょう。
頻繁に行いすぎると、皮脂を落としすぎてしまうので、逆に皮膚病になってしまうので気をつけてください。定期的に行ってあげることで、美しい被毛を保つことができるのです。
散歩に行った際に少し汚れたと感じる程度なら、蒸しタオルなどでマッサージがてらに拭いてあげるだけで十分です。それでも汚れが取れない場合には、シャワーなどで綺麗にしてあげてください。
中くらいの長さの被毛は、特にトリミングは必要ないでしょう。

また歯周病にかかりやすい犬種なので注意しておいてください。
ノーフォーク・テリアは歯が密生しているので、歯石などが溜まりやすくなっています。
歯石が溜まってしまうことによって、バクテリアを発生させてしまい歯周病の原因となってしまいます。
飼い主が歯磨きを行ってあげて、定期的に動物病院などに連れて行き歯の手入れをしてもらってください。

ノーフォーク・テリアの健康管理

飼い主が行うこと全てに興味がある犬種です。
特に食べ物に関して興味を示すので、おやつの与えすぎで主従関係が入れ違いにならないように気をつけなければいけません。おやつを与えてしまうと、肥満の原因になってしまったり、自分がリーダーだと勘違いしてしまう原因となってしまいます。

椎間板ヘルニアにかかりやすい犬種なのでよく注意しておきましょう。この病気は、肥満や運動不足によって発病しやすいので注意しておいてください。
歩き方が変わったとか、背中を触ると、痛がったり、怒ってしまとか、歩いているときに腰を振っているように歩くなどのような症状がある場合には、椎間板ヘルニアの可能性が高くなります。
そのほかにかかりやすい病気には、肥大性心筋症が挙げられます。
肥大性心筋症という病気は、心筋が正常に働かなくなってしまい、血液が体の全身にいきわたらなくなってしまう病気です。定期健診を受けることをおススメします。
また、膝蓋骨脱臼にも注意が必要です。この病気は、小型犬によくみられる病気で、膝の皿が脱臼してしまう病気です。膝の皿が脱臼してしまうので、靭帯がうまく機能しなくなってしまうので歩行が困難になってしまいます。先天性の場合が多い病気ですが、後天性の場合には高いところから落ちてしまったり、
衝撃があったせいで骨の形成に異常に出てしまうことによって発症します。
運動が好きな犬種ですが、特に子犬の段階から、過度の運動をさせてしまうと膝蓋骨脱臼になりやすくなってしまいます。室内で飼う際には、フローリングは犬にとって滑りやすい床になるので滑って膝を打ってしまわないようにマットやカーペットなどを敷いて予防してあげてください。

 

【広告】

 

 

 

 

 

PAGETOP