チワワ・ロング

チワワ・ロング

Chihuahua (long coat)

⇒子犬情報はこちら

2002年「どーする~○○○○~」のCMで人気急上昇しました。小さ過ぎる体の丸い頭に、大きな耳と大きな目…CMに出演していた“くぅ~ちゃん”でなくても、うれしいとき、甘えているとき、困ったときの表情は飼い主の心を離さないでしょう。チワワの多くは、重さ2.5kgほど。犬によっては1.5ポンド(約680g)、1ポンド(約454g)の成犬もいるといわれ、“ポケットドッグ”という異名を持っています。

基本情報

体型 ⇒ 小型犬

体高 ⇒ 12~20cm

体重 ⇒ 1~3㎏くらい

被毛 ⇒ 柔らかくまっすぐ又はウェーブかかった長毛で耳の縁に飾り毛のあるロングタイプ

カラー ⇒ あらゆる毛色

原産国・地域 ⇒ メキシコ

寿命 ⇒ 13~14歳

 

チワワの歴史

10世紀頃にメキシコ一帯にいた、トルテカ族が聖なる犬として飼育していた豚にいた小さな犬“テチチ”がルーツと考えられています。チワワの祖先であるこの“テチチ”は、もともとは地中の穴に住む野生の犬でしたが、トルテック族によって飼いならされたそうです。
コロンブスは現在のキューバにあたる島で「吠えない小さな犬を発見した」とスペイン国王に報告しているが、この犬も“テチチ”であると考えられています。
“テチチ”は先住民にとって宗教的な神聖な犬とされ、その結果、体型、スタイルなどをほとんど変えないまま、現在に至るまで種が保存されてきたといえます。
“テチチ”の被毛色によっても宗教的な用途が異なったらしく、ブルーの被毛色の“テチチ”が特に神聖視され、レッドのものは宗教儀式で生け贄として使われたと伝わっています。
反面、庶民のレベルでは“テチチ”を食用として飼育した時代があったとも言われています。

チワワの祖先に関しては、これ以外にも、アメリカ大陸に上陸したスペイン軍が連れてきた、中国人が連れてきたなど、諸説あり、詳細は不明です。はっきりしているのは、1850年にメキシコのチワワ州から、アメリカに初めて輸出され、そこからチワワと呼ばれるようになったということです。
テチチはもともと小型でしたが、アメリカでの選択繁殖により、より小型に改良固定されたものが現在のチワワなのです。

チワワの性格・気質

コロンブスは「吠えない犬」として“テチチ”を報告しているが、現在のチワワはよく吠えます。
その体格と裏腹に、負けん気が強く、大きな犬に対しても堂々としていて勇敢で、動きも機敏で、なおかつ吠え声も大きいので、体は小さいが番犬としても飼い主に忠実に働いてくれます。
ただ普段は甘えん坊な一面もあります。明るく陽気で遊び好きな半面、怖がりで用心深く繊細な面をあわせ持ちます。プライドが高くて飼い主の愛情を独占するのが当たり前だと思っている所があります。多くのチワワは彼らの愛情を1人の人間に集中させる傾向があり、誰にでも愛想良く振る舞う性質でない事が多いのですが、反面主人の他の人との人間関係や他の犬を可愛がる事にやきもちをやくケースも見受けられます。
幼少時に甘やかしてしつけをしないと「人や犬が怖くていつも震えている犬」あるいは気に入らぬ事があればすぐに唸って噛み付くような「小さな暴君」 になり得ます。小さいからと放任する事なく正しいしつけを行えば良きペット、愛らしい家族になるので、幼犬期からゆっくり時間をかけてしつけをしていくといいでしょう。

チワワの飼育

チワワは全犬種中最も小型で、セントバーナードの100分の1程度と、手のひらに乗るものもあるが1~2kgが理想とされる。
アップルヘッド(ドームヘッド)と呼ばれる頭に小さく引き締まった体、黒く大きく輝く瞳は理知的である。適度な長さの尾を尾先が腰へ向かったカーブもしくは半月状に高く保持しています。
体臭や抜け毛は少なく、また室内での活動だけで運動量も足りるので、積極的に散歩に連れ回す必要はなく、ほとんど手のかからない犬種です。留守が多いお宅でも、マイペースにお留守番できます。ネコのような犬種といえるでしょう。

チワワはとても賢く、理解力に優れ、物事の飲み込みが早いです。チワワの子犬のしつけは、そう難しくないでしょう。けれども小柄で愛らしい姿から、飼い主がつい甘やかしてしまう傾向があります。甘やかされればワガママになるもの。勝ち気な性格も手伝って、吠え癖や咬み癖を身に付けてしまうチワワが少なくありません。
チワワの吠え癖は、臆病さの表れです。怖がりの性格のチワワほど無駄吠えが多いといえます。臆病さは、生まれ持った気質が大きく左右しますが、チワワの育て方次第で、自信や大らかさを身に付けさせることが十分に可能です。
チワワの子犬はしつけも大切ですが、性格形成を重視し、飼い主との関係もきちんと構築させましょう。そして、人にも犬にもフレンドリーで穏やかなチワワに育て上げましょう。

毎日の運動は、室内での遊びで問題ありません。チワワはかなり活発で好奇心が旺盛なので、遊び程度でもかなりの運動量になるからです。ただ勢い余ってケガ をしてしまうことも多いので、家の中を安全にしておきましょう。
また天気のいい日などは、日光浴を兼ねて、10分程度の散歩をさせてあげるといいでしょう。チワワは同種に対する忠誠心を持っているため、他の犬種以上にチワワどうしの親交を好む可能性が高いです。基本的に住宅用ペットであるという評判に関わらず、チワワは非常に好奇心が強く、屋外(例えば公園やハイキングコース)の光景と臭いを調査して楽しむことが多いといわれています。豊富な運動量が必要な犬ではないものの、他の犬種同様に毎日の適宜な散歩は必須でしょう。

チワワの被毛・毛色・お手入れ

生まれた時はわずか60~70gしかないチワワは、世界で最も小さな犬というだけあって、骨格は華奢ですが、体は引き締まっています。アップルヘッド(ドームヘッド)と呼ばれる丸みをおびた頭と、大きい眼が印象的で、とても愛くるしいです。眼の色は黒などの暗色が多いですが、明るい色もあります。耳が大きめなのも特徴で、 普段は傾いていますが、緊張しているときはピンと立ちます。

“テチチ”は長毛であった言われていますが、チワワには短毛のスムースヘアーと、長毛のロングヘアーの2種類があります。スムースヘアーのチワワは光沢のある毛が体にぴったりと密生していて、頭部と耳の毛が非常に短いのが特徴です。ロングヘアーのチワワは、やわらかい毛が足や尾、首に密生して、特に耳の飾り毛が美しい姿を作り出しています。

毛色については、単色だけでも、ブラック、レッド、チョコ、フォーンといったベーシックな色のチワワから、ホワイト、クリームなどの薄めの毛色のチワワ、ブルー、イザベラといったレアカラーのチワワまで、実に多彩です。さらに2色の組み合わせのトライカラーのチワワ、3色以上が入るパーティーカラーのチワワもいて、まさに十人十色といえます。
チワワの人気カラーとしてはチョ コ&クリーム、レッド&ホワイト、セーブル&クリーム、ブラック&ホワイト、最近ではブルー&フォーンのチワワなどが挙げられます。なお、スムースチワワ とロングチワワによって、人気カラーの傾向は若干異なります。
両目の上に眉のようなマーク(タンマーキング)が入るチワワのタンカラーも人気です。チョコタン(チョコレート タン)のチワワ、ブラックタン(とくにスムースチワワのブラックタン)のチワワなどは広く好まれています。
そのほか、日本ではあまり多く見かけませんが、全身にまだらのさし毛が入るブリンドルカラーのチワワや、くっきりとした柄が入るスポットのチワワなども認められています。

短毛のスムースヘアーのチワワの場合は獣毛ブラシで、長毛のロングヘアーのチワワの場合はピンブラシやコームを使って毎日ブラッシングしてあげましょう。 絞ったタオルで体を拭いてやり、必要に応じてシャンプーします。チワワは寒さに弱いので、洗ったあとはしっかりドライヤーで乾燥させてあげましょう。
チワワの換毛期は秋冬2回です。この時期は、1日2回ほど毛をすいて新陳代謝をよくしてあげます。とくにロングチワワは抜け毛を残すと、皮膚トラブルや毛玉の原因になりやすくなります。

チワワの爪切り、歯みがき、耳掃除も定期的に行います。爪切りは、細いツメをカーペットなどに引っかけて大ケガするのを防ぎます。またチワワは歯が強い方ではありません。日常のデンタルケアによる歯石予防が、丈夫な歯と健康に結びつきます。まれに垂れ耳のチワワがいますが、垂れ耳の場合はとくに、耳の清潔を心がけましょう

チワワの健康管理

超小型犬種であるチワワでは時に泉門が過大で、成長後も癒合不全の状態が見られる事があり、膝蓋骨脱臼の発症頻度も高い。頭蓋骨の頭頂部が完全に閉じていない泉門開存という状態だと、頭をたたいたり、ぶつけたりといった、頭部に衝撃が加わると、脳障害や神経障害、てんかんのような発作を引き起こす原因になるので、注意が必要です。

チワワは小型犬に多い膝蓋骨脱臼の発症頻度が高いです。いわゆる膝のお皿がずれてしまう病気で、先天性のものから、過激な運動や、フローリングで足をすべらせることによる後天性のものまで、要因は様々です。

チワワは目がくりっと大きく突出しているため、外傷による角膜炎を起こしやすいです。まぶしがる、涙や目やにが多い、まぶたの痙攣、目の充血あるいは混濁、といった症状に日頃から注意しましょう。

また、メキシコで長く暮らしてきただけに、チワワ は寒いのが苦手です。チワワにとって冬の室内暖房も外出時のウエアも、贅沢やオシャレではなく、必需品です。冬場などは摂取カロリーを少しふやしてあげてもいいかもしれません。

食事についての注意点は、いつも人間と一緒にすごすと思われるので、人間の食事をねだることは容易に推測できますが、味のついたものを摂取することで栄養のバランスをくずしたり肥満になってしまいます。
また、人間にとって少しの量でも、チワワには大量になりますので、肥満には気をつけましょう。

 

【広告】

 

 

 

 

 

PAGETOP