キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
Cavalier King Charles Spaniel
長い絹糸のような毛、クリクリとした大きな目と垂れた長い耳、「王子様」と呼びたくなるような品のよさと純粋無垢のあどけなさが魅力の小型犬です。とても人懐っこい犬種なので、小さいお子様からご年配の方まで安心して飼うことができるので人気があります。
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ブレンハイム トライ ブラック・タン ルビー 男の子・女の子
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基本情報
体型 ⇒ 小型犬
体高 ⇒ 31~33cmくらい
体重 ⇒ 5~8㎏くらい
被毛 ⇒ 絹状
カラー ⇒ ブレンハイム、ルビー、ブラックタン、トライカラー
原産国・地域 ⇒ イギリス
寿命 ⇒ 9~11歳
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの歴史
~キャバリアとは中世の騎馬武士、すなわち騎士(ナイト)のこと~
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは小型のスパニエル系と、狆やチベタン・スパニエルなどの東洋犬を掛け合わせた結果誕生したと考えられています。このようなイギリスのテューダー朝時代(15世紀~17世紀初頭)のスパニエルは「コンフォーター・スパニエル(癒しのスパニエル)」とも呼ばれ、飼い主の膝や足を温めたりして、湯たんぽの代わりのようになったりもしていました。さらに、ノミを引きつけることによって、飼い主をノミから守る役目も果たしていたといいます。こうしてこの小型のスパニエルは家族の誰からも愛され、大変人気のある犬種となっていきました。
18世紀には、チャールズ2世がこの犬種をとても大切にしており、後に彼の名前を取って「キング・チャールズ・スパニエル」と命名され、広く知られるようになりました。チャールズ2世の死後は マルボロ公爵が彼に代わってキング・チャールズ・スパニエルの最大の支持者となります。公爵がもっとも気に入っていた白地に赤毛斑の種は、マルボロ公爵の領地の名である「ブレインハム」という毛色で呼ばれることになりました。
この犬種は何世代にも渡って裕福な人々に飼われていましたが、時代と共に短めの吻を持つスパニエルが徐々に好まれるようになっていきます。その結果、20 世紀前半には、尖った吻を持つ初期のスパニエルは、短めの吻を持つ当時のスパニエルより評価が低くなるという状況になっていました。
歴史の中で、キング・チャールズ・スパニエルが中世の面影を失ってしまった事を嘆いた人々が集まり、チャールズ2世時代の絵画に見られるような吻の長い古いタイプのスパニエルを復活させようと言う活動が起こり、古い形質を留めるキング・チャールズ・スパニエルが集められ、歴史を逆行して作出されたのがキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなのです。キャバリアとは“中世の騎士”を指し、あくまで「中世」にこだわったプロジェクトでした。
ちなみに、日本では「キャバリア」と呼ばれていますが、正確な発音は「カバレア・キング・チャールズ・スパニエル」だそうです。「キャバリア」は、省略形が「カバ」になることを避けたかった青山ケネルスの吉澤英生氏が勝手に呼称し始め、それがそのまま広まってしまったのだと、KC会報(2003年1,2月号)で告白されています。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格・気質
~運動好きで、愛情深く、明るく、友好的で攻撃性はありません~
明るくほがらかで、はつらつとしていて、活発ですが、性格的には温厚です。愛情深く従順で、人懐っこく初めて会う人にもしっぽを振って寄っていってしまう天真爛漫さが魅力ですが、番犬には不向きかもしれません。穏やかで他の犬に対してもとてもフレンドリーです。
何でも良く食べ、屋外飼育も可能な飼育しやすい家庭犬になっている。遊び好きで頭が良く、しつけが良く入ります。
無駄吠えをほとんどしないのでマンションでも安心して飼うことが出来ます。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの飼育
屋外飼育にも耐えられるタフさもありますが、人とのふれあいを必要とするタイプなので、精神面のストレスを考えると室内飼育がよいでしょう。体の大きさの割には活発なので、毎日一定の運動が必要で、長時間の放置は望ましくありません。適度な散歩をさせて、足場の良い場所で自由に遊ばせてあげられるとよいでしょう。
家族のみならず誰でも分け隔てなく愛し、愛想を振りまく天真爛漫な性格を持つこの犬種は飼育初心者に向いています。ですが、飼い主と密着しすぎてしまうと独りでいることが苦手になり、留守番できないようになってしまう場合があります。小さい頃から家族の以外の人、犬、子供にたくさん触れ合う機会を設け、家族だけにべったりにはしないようにしましょう。
ウェーブ掛かった毛は雨の日散歩には不向きで毛に泥がついてしまい後のお手入れが大変です。雨の日は散歩に行かなくてもいいように室内トイレトレーニングとオモチャ遊び、ボール投げなど簡単な発散方法を普段から作っておくと、飼い主はとても楽です。
好奇心が旺盛で、食欲も旺盛なので散歩時の拾い食いや、家の中での誤飲事故に注意が必要です。
また肥満になりやすい体質なので、バランスのよい食事も心がけてください。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの被毛・毛色・お手入れ
耳に長い飾り 毛があり、丸っこい眼とともに愛嬌のある表情を作り出しています。ボディはよく引き締まっていて、しっぽは自然に垂れています。被毛は絹糸状でまっすぐ、もしくは適度にウェーブがかかっています。認められている毛色は4種類です。
ブラック&タン
真っ黒でつやのあるブラックで、タン・マーキングが両目の上、両頬、耳の裏側、胸及び脚、尾の裏側にあります。タンは明るい色調でなければならず、白斑は好ましくありません。イギリス国王の犬の多くがこの毛色でした。
ルビー
全体が鮮やかなレッドです。白斑は好ましくありません。
ブレンハイム
鮮やかなチェスナットのマーキングがパーリー・ホワイトの地によく分布しています。斑は頭部に均等に分布し、耳の間にはひし形の斑(ロザンジュ)があることが大変価値がおかれます。(この犬種独自の特徴である)名前はこの色の犬の持ち主であったマルボロ公の居城の名「ブレンハイム」に由来します。
トライカラー
ブラックとホワイトの境目は明瞭であり、分布し、両目の上、両頬、耳の裏側、脚の内側、尾の裏側にタン・マーキングがあります。
美しい容姿を保つために、クシでとかしてあげたり、ブラッシングをこまめにしてあげましょう。長い絹糸のような美しい毛は、抜け毛も多いので手入れは大切です。またシャンプーは1ヶ月に1回程度、やさしくマッサージするように行い、よくすすいでからタオルで拭いて、ドライヤーで充分に乾燥させて上げましょう。ただし、シャンプーは頻繁に行うと皮膚を傷めてしまうので、少し体が汚れている場合は蒸しタオルで拭いてあげるといいでしょう。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの健康管理
キャバリアは他の犬種よりも僧帽弁閉鎖不全症の発症率が特に高い事で知られています。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁の異常で、犬の心臓病では最も多い病気ですが、この犬種の選定にあたっては何世代かに渡って病歴をチェックする事が望まれます。
また脊髄空洞症の発症率も高いとされています。この犬種の頭蓋骨が脳の大きさに対して小さいため、脳脊髄液の流れが阻害され圧力が高くなりすぎる事が原因だといわれます。他の犬種では珍しいが、90パーセント以上のキャバリア・キングチャールズ・スパニエルで問題があるとの調査もあります。しかし、実際に症状として現れることは少ないのですが、頭の後ろを触られるのを嫌がったり、首輪の後ろを気にしたり、しきりに足で頭の後ろをかく動作をする場合は注意が必要です。
一般的にキャバリアは食いしん坊なので、何でもよく食べます。食事の管理は徹底的に行いましょう。
しかし、生後4ヶ月から半年くらいの時に突然食べなくなったりする時期があったりします。そんな時も食べない時はさっさと片付けること。お腹がすけばまた食べるようになるので心配はいりません。逆におやつなどを与えすぎるとフードを食べなくなるので注意です。
その他、耳が大きく垂れているので外耳炎にも注意が必要です。眼球が出ているため涙が出やすいので、眼球を傷つけないように柔らかいコットンなどで拭きとってあげましょう。